解体家屋を利用した災害救助訓練を実施

 

当支援隊は、令和6年6月24日月曜日、株式会社オカムラホーム様のご協力により千葉県内において解体予定の家屋を活用した災害救助活動訓練を実施しました。梅雨の合間の晴天で、関東各地で37℃近くの危険な暑さの中、実践的に実施することができました。

目次

資機材の確認訓練

 今回の訓練は、解体に伴うお祓いが行われた直後の訓練会という事で、支援隊メンバーの安全な活動と訓練ができる感謝の気持ちを込めて、お清めをしてから訓練を実施しました。

 最近になり、ようやく支援隊として資機材の充実が実現し、訓練は勿論のこと今後の災害対応も実現できるようになりました。電動工具はマキタの40Vバッテリーで導入を統一し、パワーカッターをはじめ、チェーンソーや、レシプロソー、ブロアーが導入されました。今回が初の使用という事もあり、動作等の確認から実施しました。

 切断の手段は様々ですが、チップソーは軽量で作業が早い印象でした。チェーンソーも普段は伐木等の訓練は支援隊でも実施しておりますが、家屋の床を切断するなど大変貴重な経験を積むことができました。特に、チェーンの入り具合から見えない梁や柱の位置を確認することや、切断後の不安定な状況下での活動など学ぶことが多くありました。

実践訓練の実施

 訓練の前半は、各種資機材の取り扱いと建物の構造を学ぶことができたため、後半は実践的な訓練を実施しました。

 来るであろうと言われている首都直下地震・・・。そんな想定の中、木造住宅が倒壊し下階の倒壊により周りから進入不能。上階からのアクセスのみ可能という想定の中訓練を開始しました。

 活動隊は午前中の成果が出て素早く下階への開口部を作成していきます。

 下階を覗き込むと、助けを求める人(要救助者)が確認できます!!

 慌てることなく、救出プランを練ります。ここからロープを使って救出することに決まりました。

 突破した開口部近くに鉄骨があったため、強度を保つことができました。

 スピードアップするために、引き上げ組と進入する組、二手に分かれて黙々と作業は進みます。

 ロープを使って素早く進入した支援隊員が怪我の状況を確認し、吊り上げる準備をします。そのころ上階は?

 最終調整が完了し、救出待ちです。後方では初参加の「Sister Firefighters」もスタンバイ完了していました。

 ナイスリガー!!ナイスレスキュー!!と言ったところでしょうか?

 活動完了した支援隊員が脱出します。

 想定付与から救出完了まで20分。。次に実災害に当たった場合はもっと早く救出することができるでしょう!!

ウェラブルクラウドカメラの検証

 今回の訓練では、J SYSTEM様にもご参加いただき、ウェラブルクラウドカメラの検証を実施しました。このカメラは能登半島沖地震の後、崩落危険箇所の監視としても活用された実績のあるカメラです。

 実際に床下に潜り込んで撮影したり、情報収集として活用させていただきました。消防士のような活動に、ウェラブルカメラの活用は年々増えて来ていると感じますが、活動が激しく後に見返すと撮りたい場所が撮影出来ていないなど、課題が沢山ありました。J SYSTEM様とは今後も連携して、災害活動に強いカメラの提案していきたいと考えております。

 ロボットに搭載することも期待大です!!

今回の協力企業様

株式会社オカムラホーム様

 解体建物の提供をいただきました。

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株式会社Jシステム様

 ウェラブルクラウドカメラの検証に立ち会いいただきました。

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株式会社マキタ様

 支援隊保有資機材の説明と、デモ機の貸出にご協力いただきました。

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帝商株式会社様

 消防・防災機器のプロとしてお立ち会いいただき、意見交換させていただきました。

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ご協力いただきた各企業様、ありがとうございました。

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